こんにちは、もっちーです。
艦船模型の技術向上を目的に、新刊の「上級テクを極める!1/700艦船模型の製作術総ざらい2」という本を購入しましたので、どのような内容なのかレビューしたいと思います。
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表紙はこんな感じとなっています。僕は表紙を見て「これは買うしかない」と思いました。長年の勘ってやつです。
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表紙を開くと目次が書いてありまして、簡単にまとめると以下のようになります。
第一章 舷側(げんそく)のディテールの検証
・煙突のディテールアップ
・マストのディテールアップ
・手すり・ジャッキステーのディテールアップ
・空中線支柱や探照灯座支柱のディテールアップ
第二章 兵装のディテールの検証
・砲塔のディテールアップ
・弾薬箱のディテールアップ
・機銃のディテールアップ
・魚雷発射管のディテールアップ
・爆雷・機雷のディテールアップ
第三章 1/700キットの作例によるディテールアップ術
・軽巡洋艦「天龍」
・潜水母艦「長鯨」
・巡洋戦艦「天城」
・航空巡洋艦「最上」
・航空母艦「千歳」
以上のような内容となっています。
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煙突のディテールアップの参考として、実際の写真を用いた説明があります。右下の写真は初めて見たのでとても参考になりました。
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カラー写真を用いた煙突のディテールアップ方法を説明しています。初心者向けと上級者向けそれぞれのディテールアップ方法が書いてあります。
他のページにはディテールアップに使用している汎用エッチングについての紹介も抜かりなく書いてありました。つまり現状で入手できるエッチングパーツがすべて掲載されているのでカタログ代わりにもなります!
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次はマストのディテールアップになります。こちらも実際の写真による説明です!当時の本物の写真がこんなにたくさん載っている雑誌は今までに見たことがありません。もちろん軍艦を絞って資料を集めればそれなりの写真は集められますが、お金と手間がかかりますからね・・・
他のページにも他の軍艦の写真が載っており、とても参考になります!
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お待ちかねのディテールアップ方法が載っています。画像のものは上級者用のページですが、初心者向けのページもありました。どっちも必要なスキルが書いていて参考になります。
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こんな感じで市販のマスト用エッチングパーツが紹介されています。見てるだけで全部ほしくなってしまうw
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手すり・ジャッキステーのディテールアップについてです。
こちらも容赦なく実際の写真による説明です。ぶっちゃけ写真を見てると手すりやジャッキステー以外の部分が参考になるっていう・・・まあ全然問題ないんですがw
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手すりの取り付け方などが説明されています。僕的にはもう手すりという手すりを軍艦模型に接着してきたので、スルーしようと思ったページなんですが、よくよく見ると役に立ちそうな基礎的テクニックがあり自分もまだまだだなと実感しました。
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ジャッキステーの取り付け方法についてです。煙突のジャッキステーについては他の雑誌でも見たことありましたが、魚雷のジャッキステーについてはあまり見かけないので参考になりました。
ちなみにジャッキステーは多くの人が直面する習得の難しい高難度技術ですので、しっかり説明を読みましょう。
僕は今でも苦手ですが、上手くできたときはよく発狂していますw
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章がかわりまして、兵装のディテールアップになります。
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はい、安定の写真オンパレード。こんなページがいくつもあります。この本豪華すぎる・・・
画像のものは戦艦の主砲関連ページです。
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左のページも気になりますが、ここで着目するのは右ページです。兵装に関しては、近年鋳造技術の向上によりプラスチックパーツによるディテールアップが多くなってきています。そのため、エッチングパーツよりも簡単にディテールアップできるよ!みたいなページです(おそらく)。
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そして、唐突に表れる25mm三連装機銃(正式名:九六式二十五粍機銃(きゅうろくしきにじゅうごみりきじゅう))!!
これはパプアニューギニア・ラバウルのココポ博物館に展示されているようです。展示してると言っても旧日本軍が遺棄したものをただ並べているらしいです。ただ、ここで重要なのは遺棄されたものがそのままということはものほんなわけで。アメリカ兵に向けて水平射撃している旧日本軍の姿が頭をよぎります。
とりあえず機銃の細かいディテールの参考にはなります。このページは僕のお気に入りですw
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こちらは魚雷発射管のディテールアップになります。ここでもプラスチックパーツを紹介しています。
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魚雷弾頭色や各軍艦の発射管取付位置の意味などについて説明があり製作技術以外の部分で勉強になります。この本はこういう軍艦知識の説明がところどころにあります。模型の完成度に軍艦知識は必須ですからとてもGOODな部分ですね!
もちろん魚雷発射管のディテールアップ方法はしっかりと紹介しています。
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お次は爆雷や機雷の話になります。画像のものは爆雷を投下した実際の写真が載っています。左ページ中間の写真は、ドイツのUボートを撃沈した瞬間らしく、このときUボートに乗っていたドイツ人達のことを考えると気分が沈みます・・・
僕にとっては悲しいページなのであまり開きたくないです。
ただ、爆雷投射機の詳細が分かるので参考になります!
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ここのページでは機雷の説明がされています。
僕は機雷についてハイパー無知なのでとても勉強になりました。恐ろしい兵器です。
敷設艦「沖島」の写真が載っていますが、これってすごいレアなものじゃないのかと思います。
他のページでは爆雷や機雷の製作方法、ディテールアップ方法などが紹介されていました。
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そしーてー!第三章は待ってました、1/700キットの作例によるディテールアップ術です!
ぼくはこの章が特に読みたくて購入しました。
なぜかって?それはそのの先に巡洋戦艦「天城」がいるからさ
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最初に出てくるのは、艦これ(艦隊これくしょん)の影響で人気上昇中となっている軽巡の天龍です。
上級者のハイパーディテールアップというよりは、初心者向けのディテールアップによる作例となっています。でも、ここまで作れるようならほぼ中級者ですかね。
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長鯨(ちょうげい)?大鯨(たいげい)の間違いかなと思ったら、いえいえいました迅鯨型潜水母艦の2番艦の長鯨が。僕も知らないくらいマイナー(僕が知らないだけ?)な軍艦が紹介されています。
う~ん、勉強になりました。
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きました。巡洋戦艦「天城」のページ!
天城型巡洋戦艦の一番艦!地震で壊れなければ二番館の赤城と航空母艦になるはずだった~
もし、当初の予定通り巡洋戦艦として生まれていたらどうなっていたのか?このうえないロマンが溢れたページとなっています。戦艦長門より大きくて防御力もあり、さらに30ノットと高速。素晴らしいです。(ちなみに僕は長門大好きです)
レイテ沖ver巡洋戦艦天城なんて妄想を模型で再現するのが密かな野望です。
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他の作例も同様に、このような軍艦の説明やディテールアップ方法などが載ったページがあります。忙しくて作る暇がない人もこれを読んでれば作る楽しみを味わえると思います。
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天城の煙突ディテールアップや木甲板塗装方法なども載っていました。
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航空巡洋艦「最上」のページです。こちらの最上はかなりの作りこみで、上級者向けだと思います。目が肥えた人でも満足できる内容かと思います。
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非常に細かい製作ポイントが書かれています。これを熟読するだけで、製作技術は向上すると思います。僕はこういうの読むの大好きなんで最高ですw
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最後に航空母艦千歳の紹介となります。
こちらもなかなかの作りこみです。迷彩塗装なので塗装技術も上級者であることが求められそうです。
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専用エッチングパーツやプラ材によるディテールアップとてんこ盛りです。空母の見せ場と言ったら甲板以外に舷側もありますので、ここは手を抜けません。どのような作業を行っているのか詳細に書かれているので、真似するだけで完成度は上がると思います。
僕も積極的にプラパーツ使おうと思いました。
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飛行甲板の迷彩塗装についての説明がされています。一番上は全面デカールによる再現で、中間と一番下は塗装による再現となっています。塗装をする方にとってはとても参考になるでしょう。
以上で、艦船模型製作術総ざらい2のレビューとなります。かなり絞ってレビューしたつもりですがなかなかの量となってしまいました。それだけ中身が濃い内容ということです。
とにかく当時の写真を用いて説明しているあたりがとても気に入りました!
紹介しきれていないページがほとんどですので是非お手元で読んでみてください。
それではまた~
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